【稲城市】城山公園

城山公園は山の散策が楽しめたり、テニスやバスケットなどのスポーツが楽しめたりと、広い敷地に多彩な魅力のある公園。JR南武線南多摩駅から南へ徒歩7分ほどの場所に入口があります。

目次

基本情報

大きさ99,000㎡
遊具ネット遊具、健康遊具など
水道あり
ベンチあり(あずま屋◯)
トイレあり(車いす用◯)
駐車場あり(有料)
自販機あり
レンタル自転車あり(図書館、水の広場)
近隣稲城市立中央図書館
大丸公園、スーパーマーケット
2022年12月現在

公園map

↓南北に長く、大部分が山の中のような公園です。

公園map

遊具

公園mapの多目的広場となっている場所に、子ども用の遊具や健康遊具が置いてあります。

公園にある遊具は以下の通り。

・石のすべり台
・イモムシ型ロッキング遊具
・ネット遊具(ツイストモック)
・健康遊具 数点

↓多目的広場はきれいな芝生のエリアで、広場の端の方に点々と遊具が置かれています。

↓健康遊具も数点置かれています。

健康遊具の手すりに褐色のカマキリがいて、緑色のカマキリと褐色のカマキリはどう違うのか気になりました。

カマキリの体色は脱皮の時に変わるらしく、成虫になったら色は固定され変わることはないそうです。

脱皮前のまわりの環境に合わせた色に変わるようで、上の画像のカマキリがもし近々脱皮する予定があるなら、緑色になりそうですね。

そのほか、種類によって緑色が多かったり、褐色が多かったりと、違いがあるらしい。カメレオンみたいに、何度もコロコロ色を変えられる訳ではないんですね。

公園のようす

公園は南北につながる山のなかに散策路が何本もめぐっています。北から南へ、そしてまた北へと順番に、公園内の様子をご紹介します。

城山公園には、一の丸から十の丸までの石碑があります。「城山」だけに、お城にちなんだものを置いたのでしょうか。石碑をたどりながら散策するのも楽しそう。

ちなみに稲城にあったお城「大丸城」の城跡は、城山公園内ではなく近隣にある団地内にあるようです。

↓入口「十の丸」。JR南武線南多摩駅から公園に入るには、ここが一番近い入口。初めから急な階段が登場します。

↓そして階段の奥にはさらに土の階段。横道が色々とあるので、どこのルートを行こうか迷う。

↓ずんずん進むと山道のような細い道になっていく。切り株が、碁盤目状に彫られているのを見られます。

切り株の碁盤目状?格子状?の切り込みは、新芽が出ないようにするためや、虫が湧かないようにするための処置のようです。切り口には何か塗ってありそうで、ツルツルしています。

↓森の中をおりると舗装路にでます。流れや木道、芝生のちょっとした広場などがあり、ここから見上げると、稲城市の中央図書館が見えます。

図書館を横目に坂道を登っていくと、公園mapの「芝生広場」と記された場所に着きます。

↓芝生広場には池があり、ここから下へと流れが続いています。奥へ行くにつれてのぼり坂になっています。

芝生広場
8月撮影

↓芝生は、冬には落ち葉に隠れてしまうので、「落葉広場」といった感じです。

芝生広場2
芝生広場奥から池の方向を見る

↓芝生広場から急な登り階段があり、尾根道へ出られます。公園mapを見ると「林間散策路」となっています。

林間散策路
林間散策路から芝生広場を見下ろす

↓人ひとり通れるほどの狭い階段を、ずんずん登っていきます。

林間散策路2
こちらも登った道を見下ろした画像

↓どんどん急になる階段のあとには、両側が切れ落ちた痩せ尾根のような道に出ます。画像では分かりにくいですが、下を見ると結構な高度感があります。

林間散策路3
両側にくさりの柵が設置してある

さらに登っていくと三等三角点に着きます。そこで登り道は終了。

三等三角点(大丸)

↓公園内で一番高いと思われる場所に、三等三角点が設置してあります。標石の文字が隷書体という、昔の中国で使われていた書体で書かれています。近年に設置されたものには、今の文字が使われているそうなので、この標石は古いものかも知れません。

三等三角点(大丸)
カドが落ちていて古そうな雰囲気

三角点は、山頂などの見晴らしがいい場所に、設置してあることが多いようですね。山頂で三角点を見かけると、登ってきた達成感が増します。なお、三角点で記録されている標高は、その山のテッペンの標高とは限らないようです。

大丸の三等三角点は、標高135.33mの場所にあります。公園内の展望台であるファインタワーの高さは、標高127mらしいので、公園内で一番高い場所はおそらく三角点付近ではないかと。

三角点

三角点とはどのようなものか調べてみると、地図を作成する基準となる点で国が設置したものという。一等から四等まであって全部を合わせると、全国に10万9千以上も設置されているそう。

一等三角点は約45km間隔(一等の補点は約25km間隔)、二等三角点は8〜10km間隔、三等三角点は3〜4km間隔、四等三角点は1.5〜2km間隔で設置されています。

三角測量という測定方法は、まず2点間の正確な距離が必要です。それは「基線」と呼ばれ、基線の両端の点に三角点が設置されます。

両端の点と測定したい点との角度を正確に測定すれば、各辺の距離が分かる三角形ができて、三角形を鎖のようにつなげて日本の国土をカバーしています。その三角形のことを「三角網」というとのこと。

一等三角網の隙間を埋めるように二等が配置され、二等三角網の隙間を埋めるように三等が配置されています。

なお、一等三角点の柱石の重さは90kgもあったそうで、人が背負って山の上まで運んだという話ですから驚きです。

90kgのものを持ち上げることすら、自分だと不可能です。山頂への三角点設置には、相当な労力が必要だったと思います。

↓三角点を過ぎて比較的なだらかな坂を下っていくと、花木苑という広場があり、あずま屋が設置してあります。人通りのある道からちょっと上がったところにあるので、静かで落ち着く場所だと思います。

花木苑

↓道中では、冬枯れの木々の間から稲城の町が見え、景観良し。雑木林の静かな散歩を楽しめます。

林間散策路4

ファインタワー

↓花木苑に下りずにそのまま雑木林の道を南へ進むと、公園の名物(?)ファインタワーにたどり着きます。

ファインタワー1
高台にどーんと建っています

残念。この日は閉まっていてファイタワーには登れませんでした。

↓閉まっていた扉に張り紙があり、開放期間について書かれていました。

開放期間
5月8日から10月の日曜日、祝祭日
開放時間
午後0時30分から午後4時30分まで

強風など悪天候の際には開放しないようです。

↓秋の中頃に撮影。ファインタワー付近から向陽台方面の眺めは、葉っぱで下の様子が見えにくい。

ファインタワー下からの眺め(秋)
かなり急階段です

↓冬に撮影。同じくファインタワー付近からの眺め。視界がひらけて、いい眺めになっています。

ファインタワー下からの眺め(冬)
枝がちょっと伐採されたか?

長い階段を降りていくと「水の広場」に着きます。近くに車道あり、商業施設もあり、いきなり街なかの雰囲気に戻ります。

↓ふり返って見たファインタワーのテッペンに、星があるのを確認しました。とくに意味はないけれど、小さな発見が楽しい。

↓水の広場は、噴水がある憩いの広場。電球が付けられている所があったので、イルミネーションが点灯するのかな?ファインタワーもイルミネーションされるみたいですね。

↓水の広場を西方向へ進んでいくと、壁と床が虹色に塗られた「回廊」を通ります。

回廊
色とりどりで綺麗な空間

回廊を抜けると「プラザ」です。

↓プラザは四分円の形状でコンクリートの広場。バスケットゴールが1つと、「キオスク」があります。

プラザ
キオスクから広場を望む

キオスクというと駅の売店が思い浮かびました。

昔は、中東や地中海沿岸の庭園で作られていたあずま屋のような建造物をキオスクと言ったようです。現在では、欧米の道や公園にある小さい小屋の売店のことを指すらしい。映画などで見かける、ホットドックや新聞を売っている、アレかな?と想像しました。

プラザから階段を登っていくと、テニスコートや多目的広場へ通じています。テニスコートの近くには、トイレと自動販売機(飲料・アイス)があります。

↓多目的広場にあるベンチのまわりには、ウッドチップが敷いてあります。どういう効果があるのか分かりませんが、柔らかくて良い感じ。

多目的広場のベンチ

↓多目的広場近くから、花木苑に登っていく道があるのですが、途中不思議な建造物に出くわします。鉄の棒で出来たモニュメント?無機質な感じで、結構な威圧感です。

謎の建造物

多目的広場を通りすぎ、山道ではなく舗装された道を北(JR南多摩駅方面)へ戻ります。山道とは違い人通りあり。スーパーへの通り道や、通勤通学などの通り道にもなっていそうです。

↓初秋の画像。道にはふじ棚が続いており木陰が心地良い。山側の急傾斜はコンクリートで補強されたところに植栽されていて、緑の壁ができています。緑で出来た回廊といった感じです。

ふじ棚と植栽の壁

↓濃い緑の道で気持ちがいいです。

ふじ棚と植栽の壁2

道なりに進んでいくと芝生広場へ戻り、終了しました。

テニスコート

テニスコートは砂入り人工芝コートが2面あります。

・利用時間 7:00〜21:00
※12月29日〜1月3日まで17:00以降利用不可。
・利用料金 2時間 1,580円
      夜間照明 1時間 780円
・利用予約 事前予約が必要。
稲城市の公式HPをご覧ください。

↓夜間照明もあるテニスコート。

テニスコートの外から

駐車場

公園には市営の有料駐車場が2つあります。

中央図書館駐車場
・58台 身障者用4台
・開場時間 8:00〜21:00
・利用料金 1時間未満 無料
      2時間以内 200円
      2時間以降 1時間ごとに100円加算

テニスコート駐車場
・9台 身障者用1台
・開場時間 24時間
・利用料金 中央図書館駐車場に同じ

駐車料金は1時間未満だと無料ですが、城山公園をぐるっと回るなら1時間以上かかってしまうと思います。

なお、稲城市の公園の駐車場では料金が一律で同じようです。

近隣

城山公園内や近隣の施設をご紹介します。

稲城市立中央図書館

公園内には稲城市中央図書館があります。

市の中央図書館だけに広く閲覧席は約100席、持ち込みパソコンの使える席や、児童図書コーナーも充実しています。

図書館内にはカフェやテラスもあり、晴れた日には外でお茶をしながら読書するのもいいかも。

・開館時間 9:00〜20:00まで
・休館日 第4月曜日(祝日の場合翌日)
     年末年始(12月30日〜1月3日)
     年3回整理期間で休館あり

稲城市中央図書館
下から見上げる図書館

城山体験学習館

稲城市中央図書館に併設して、城山体験学習館という施設があります。

公園から、体験学習館の展示室を通り抜けて、図書館へ入れます。

館内には展示室や学習室やレクチャールームなどがあり、一部有料。

「いなぎ子ども体験塾」という子ども向けのプログラムも開催していて、工作や公園の散策など楽しめるようです。

詳しくは、稲城市公式HP城山体験学習館をご覧ください。

スーパー三和

↓公園からスーパーの入口へと、橋が架かっていて、帰り際に買い物に寄れるので便利です。

公園とスーパー

食品だけではなく、日用品や衣類や100均など色々あります。

スーパーの近くにはサイゼリヤやコメダ珈琲店、コンビニなどもあり、運動後の空腹を満たせる施設が充実しています。

食べ物の誘惑が多い一画です。

地図

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