別所花立公園は、近くにある蓮生寺に祀られている、薬師如来のご利益を願って花を供えた場所という由来があります。京王堀之内駅から、南へ徒歩15分ほどの場所にあります。
基本情報
大きさ | 2,033㎡ |
遊具 | すべり台、ブランコ |
水道 | あり |
ベンチ | あり |
トイレ | × |
駐車場 | × |
近隣 | 蓮生寺公園 |
遊具
↓公園にある遊具は、すべり台とブランコのみ。
砂地のグラウンドには、ところどころ芝が生えています。コレと言った特徴はなく、住宅街の一角にある、空き地のような公園。
↓すべり台の滑走面には、タテに溝が入っていて、通常の滑走面よりすべりそうな顔をしています。
溝があることにより、設置面が少なくなり、摩擦抵抗が少なくなりそうです。あくまで想像ですが、工場で製品搬送ラインにも使えそう。
タテに溝の入った面といえば、道路でもたまに見かけます。グルービング工法の路面というらしく、水はけの良さや、カーブでのスリップ防止などに役立っているそう。
しかしこの路面、四輪の自動車には良いけど、二輪のバイクや自転車には運転しづらく感じられるようで不評です。どうやらタイヤが断続的に溝にはまる状態が、ハンドルを取られるような不安定な状態になるようです。特に滑り止めの用途で、カーブに採用されているケースが多く、バイクでは重心移動が必要な場面でハンドルが不安定に。実際、転倒することは無くてもたしかに怖い。
二輪は運転しませんが、雪道で轍にハンドルを取られたことはあるので、不安定になる怖さは多少わかります。怖いと身体が固まってしまって、ハンドルを固定させてしまったりするのですが、それが余計にダメなんですよね。ハンドルがブレても力を抜いて、がっしり掴んだり急に切ったりしない方がいい、と頭で分かっていても。なので、危険と感じる場所が気構えなしに登場するのは危ない。
対処法としては、スピードを落とすことくらいですかね。雪道は慣れるしかないですが、グルービング工法の路面も慣れるしかないようす。道路によっては、普通の平らな部分とグルービングのタテ溝部分に分かれている所もあるらしく、全ての道路が変更されることを願う。
公園の名前の由来
「花立」という名前のとおり、薬師如来のご利益を願って、花をお供えした場所という言い伝えです。薬師如来像はいまも、公園のすぐ近くにある蓮生寺に祀られているそうですが、秘仏のため直接見ることはできません。
秘仏(ひぶつ)とは、信仰上の理由により非公開とされ、厨子などの扉が閉じられたまま祀られる仏像を指す。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
蓮生寺
蓮生寺は1182年の創建らしく(定かではない)かなりの昔から続くお寺なんですね。蓮生寺の近くに行ってみましたが、中には入れないようす。八王子市仏教会のホームページを見ると、公開していないとあるので、一般人は入れないのかも。
薬師如来
薬師如来は、病気の回復という現世の利益を司っていることから、多くの寺院で本尊とされています。
こちらの薬師如来は、長池伝説で、浄瑠璃姫が長池に身投げする際に背負っていたものとされていて、身投げしてから数年後に、池に訪れた僧侶が発見し、お堂を建てて祀ったという話です。
↓蓮生寺の薬師如来にまつわる長池伝説。そこに登場する長池はこちらの公園内にあります。
植物
花立公園という名前ですが、観賞用の花を植えている花壇は無さそうです。公園をぐるっとツツジの植え込みが囲っています。
ネムノキ(マメ科)
↓公園にある樹木では、ネムノキが数本並んでいたのが目につきました。
↓葉がだいぶ下に落ちていて、見ると閉じられた葉が多いようです。
夜になると小葉が閉じてしまうから、眠ったようすに例えて、ネムノキという。
私は、画像の小さく閉じている葉がひとつひとつの葉だと思っていましたが、これは小葉と言って、ひとつの葉を構成する部品(?)らしい。
小葉(しょうよう)は、複葉を構成するひとつの独立した葉。複葉(ふくよう)は、複数の小葉が葉身となる植物で、マメ科の植物やトチノキも複葉です。
ネムノキは、画像の細々した小葉と葉柄が、1つの葉となるんですね。落葉する時には葉柄から落ちるらしく、画像の姿で地面に落ちている葉がたくさんありました。
ネムノキの花期は6月〜7月です。花はたくさんの長いおしべがフサフサしていて、その色は白からピンク色のグラデーション。とても美しいようです。
今まで気にかけていなかったので見たことがないけど、次のシーズンにはぜひお目にかかりたい。