富士見台公園は、高低差のある斜面を活かしたロングすべり台と、大きな複合遊具など、たくさんの遊具がある公園。景観も美しく、休日になると駐車場がすぐ埋まってしまうほど人気があります。京王相模原線堀之内駅から徒歩で20分ぐらいの場所にある大きな公園です。
富士見台公園の基本情報
大きさ | 約9万㎡ |
遊具 | 大型複合遊具、滑り台など |
水道 | 4ヶ所 |
ベンチ | あり ※テーブル付きもあり |
トイレ | 2ヶ所 |
駐車場 | 北側28台、南側15台+車椅子マーク1台 |
BBQ | ◯ 直火禁止 |
花火 | ◯ 打ち上げ花火などは禁止 |
飲料自販機 | 2ヶ所 |
レンタルサイクル | あり |
富士見台公園の広さ&各エリアについて
富士見台公園は、9万㎡の広い敷地が4つのエリアに分かれていて、エリアごとにそれぞれ特徴があります。
ピクニック広場
ピクニック広場は、広い芝生と大きな樹木があり、敷物を敷いて休むのに適しています。中止されていなければ、会食したりバーベキュー(直火禁止)をしたり出来ます。水飲み場やトイレ、飲み物の自動販売機もあり便利です。車で遊びに来た場合、目的がピクニック広場での会食を含むなら、北側の駐車場に停めると近くて便利です。
わくわく広場
わくわく広場はその名の通り、わくわくする遊具がいろいろと置いてあります。遊具については下記で詳しくご紹介します。広場はほぼ斜面になっているので、段ボールなどを持ってくれば、すべって遊ぶことも出来ます。
中央広場
中央広場は、石で作られた幅広い階段を降りた先に、噴水が出そうな広場があります。階段状になった円形の窪みに小さめの噴水台が6つ設置されています。その周りを囲むようにベンチが置いてあり、ノンビリとくつろげそうな空間になっています。噴水台は長く使われていないようで、カラカラに乾いていました。
史跡広場
史跡広場は、昔の住居跡が復元されて置かれています。復元されたかまどと、屋根付きのテーブル椅子があるので、ここでバーベキューしたくなるかも知れませんが厳禁です。このエリアにはソメイヨシノがたくさん植わっているので、桜の季節にはとても美しい光景が見られそうです。
史跡広場の桜のようす
公園の東側にある史跡広場は、たくさんの桜の下でお花見が楽しめます。
史跡広場は全体的になだらかな丘になっています。ベンチは上の方に数ヶ所ありますが、桜の下は芝生なので好きな場所にシートを敷いてお花見するのも良いです。
広場をぐるっと回れる歩道が敷いてあるので、1周まわってみます。
↓公園南口付近から入って、丘の上を目指し階段を上っていきます。
階段を上った先には、広場を見渡せる場所にベンチが数個置いてあって、お花見の特等席のような感じです。
↓丘の上から見た桜。
↓のぼったあとは下り坂。
↓途中芝生に入ってみます。
↓公園東口付近には、ミツマタも咲いていて、ポンポンと丸く黄色いかわいい花が見られます。
↓ミツマタ並木をすぎると、古代の住居址あずま屋があります。
↓そして道は、中央広場へ戻っていきます。
富士見台公園の遊具について
富士見台公園は、なんと言っても遊具が大型で楽しいものがたくさん!
ロングすべり台
そのなかでもイチオシは「ながーいすべりだい」という名前がついている、長さ34m高低差11mのロングすべり台!休日には順番待ちがあるくらい人気です。
ロングすべり台と言うと、尻に衝撃がくるローラーのタイプを想像したのですが違いました。このすべり台は超高分子量ポリエチレンによる「グリッサンドすべり台」。
すべりごごちは、なめらかでスピードが出てスリル満点!公園の特徴を活かして高低差が11mもあり、滑走中も見晴らしバツグン。高低差11mというとビルの3〜4階あたりの高さでかなりの高度感があります。
しかもこのすべり台、静電気がほとんど発生しないそう。夏でもパチパチする事があるのでこれは嬉しい!
耐久性があり、形状も自由度が高く地形に合わせられるとの事で、ロングすべり台はみんなグリッサンドすべり台になれば良いのにと思うほどでした!
大型複合遊具
わくわく広場の真ん中に、どーんとした大型複合遊具「いろいろアスレチックつるでこすべり台」があります。
滑走面にウェーブのついた幅広のすべり台や、傾斜につらなるアスレチック。登ったり降りたり激しく動きまわれます!
滑走面が波状になっているすべり台は、勢いよく滑ると跳ねるような感じになり、着地は尻もちをついてしまうくらい。「つるでこすべり台」と名付けられている通り、ツルツルでこぼこです。尻もちついても、着地点にはクッション性のあるマットが敷いてあるので、安全性◯。
さらにもう一つすべり台があります。反対側からアスレチックを登り始め、このすべり台までたどり着く頃には(大人は)ヘトヘトに。こちらもすべり台の降り口には安全マットがあります。斜面にある遊具なので、勢いがあると地面に着地してしまうんですよね。地面にクッションがあるから思いっきり遊べます。
ザイルクライミング
富士見台公園のザイルクライミングは「くもの巣タワー」と名付けられています。高さはなんと6m!子ども達はサクサク登って行くのでハラハラしてしまいます。でもすごく楽しそう。
ザイルとは岩壁を登山するときに使う丈夫なロープ。クライミングでは命綱となりますが、公園ではロープ自体がりっぱな遊具になっています。
ザイルネット
ザイルネットは「ぴょんぴょんトランポリン」と名付けられていて、乗ってジャンプして楽しむことが出来ます。本物のトランポリンほど沈まないので、高くジャンプはできませんが、しっかり縄が張られていて頑丈です。大人も童心に帰って遊びたくなる遊具でした!
幼児向け複合遊具
幼児向け複合遊具は「カラフル遊具」と名付けられています。すべり台が2ヶ所あり、緑色のすべり台は、大人が付き添ってもすべりやすい広さがあります。近くに大きな木があり、夏の日差しをさえぎってくれるので、比較的過ごしやすい場所です。近くに砂場やベンチもあるのでゆっくり過ごせます。
富士見台公園の景観など
富士見台公園は、芝生に木陰がたくさんあるので、敷物をしいてのんびりするのがとても気持ち良い場所です。公園の高いところ(滑り台の近く)に見晴らし良いあずま屋があり、そこで休憩するのもいいかも。そこそこ広い公園で、アップダウンもあります。ここでの散歩を日課にしていれば、足腰が衰えることを防げそう。老若男女が楽しめる公園ですね。
さらなる見晴らしを求めて、展望台も備えられています。らせん状の階段を登り切ると、360°見渡せる展望があり、空気が澄んでいれば遠くの山まで見えそう。自撮りでグルグル回りながら動画を撮ってみたい衝動に駆られましたが、危ないのでやめておきました。
富士見台公園には歴史を感じられる展示物が!
富士見台公園の地下からは、縄文時代から古代の遺跡が見つかっています。(公園内の案内板より)
公園は、そうしたものを保護する役割も持っているそう。地下から発見されたということは、当時この地はもう少し低かったのでしょうか。縄文人は川の近くの高台に居ることが多かったそうですから、この辺りはちょうど条件に合致しています。何千年も前、ここで人々がどんな暮らしをしていたか見てみたいです。
植物
公園で見かけた植物について。
ミツマタ(ジンチョウゲ科ミツマタ属)
桜が咲いている史跡広場には、ミツマタも植えてあります。
ミツマタは枝が三又になって生えてくるそうです。花びら(花弁)は無く、黄色い部分はガクが4裂しています。
↓頭状花序で、枝の先に30〜50の花をつけています。両性花。
花の形のように、樹形も丸くなるようです。
↓冬のつぼみは毛に覆われています。
つぼみからすでに丸くポンポンとしていて、目を引きます。
ムスカリ(キジカクシ科ムスカリ属)
史跡広場に、1株だけひっそりと咲いているムスカリがありました。どこから来たんだろう?
↓隅っこの方に咲いていたけど、鮮やかな青紫色なので目立ちます。
花の名前はムスク(ジャコウ)からきているそうです。
ジャコウはジャコウジカという鹿の分泌液から作られるそうですが、そのおかげでジャコウジカが絶滅しそうになったため、今流通しているムスクは鹿から取ったジャコウは使われていないらしい。
ちなみに、ムスカリにだいぶ近づいてみましたが、匂いは感じられませんでした。
ムスクの香りに似ているから、ムスカリと名前がついたのではないのかしら?
富士見台公園の彫刻
公園内には石でできた大きな彫刻が2点あります。「眼の城 ’88」と「無限 ’88」という題名の新妻實さんの作品です。「眼の城」は公園の玄関口に置かれていて、存在感を大きく感じました。「無限」は木立のなかの袋小路になっている、道から外れた場所にあり、見逃してしまいそう。正面にくると穴が空いていて、吸い込まれそうに感じました。八王子市の公園にはたくさんの彫刻が置かれているそうなので、見てまわるのも面白そうです。