蓮生寺公園は、蓮生寺の鎮守の森として、古くから伐採されずに残る木が多くあります。公園のまわりには、多摩ニュータウンの団地が立ち並びますが、公園のなかに入ると、街からいっきに鬱蒼とした森になり、静かな散歩を楽しめます。京王堀之内駅から、南西に徒歩10分〜15分ほどの場所に位置しています。
基本情報
大きさ | 67,371㎡ |
遊具 | 複合遊具、すべり台、健康遊具など |
水道 | あり |
ベンチ | あり(あずま屋◯) |
トイレ | あり(車いす用◯) |
駐車場 | 17台(無料) |
自販機 | あり |
近隣 | 蓮生寺、別所花立公園 |
公園map
↓公園のマップは駐車場やとちの木広場の近くなど、所々で見かけます。地図のなかで、黒いテープが貼ってある場所は木道がありますが、2022年12月現在、通行禁止になっています。
↓鎮守の森についてや、蓮生寺公園の森についての説明板。
緑深い森のなかの散策が楽しめます。
遊具
遊具が置いてある場所は二ヶ所。とちの木ひろばとお祭り広場にあります。
とちの木ひろばの遊具
・複合遊具
↓すべり台が2つ付いた、幼児向け(3〜6歳)の複合遊具。すべり台の滑走面、ステンレスなのが良いですね!プラスチックだと冬場は静電気がすごい。たまたまかも知れませんが、ここの滑走面には結構泥がついていました。晴れていても、遊具まわりの土が湿っぽく柔らかだったせいかな?
お祭り広場の遊具
・すべり台 2つ
・ロッキング遊具 4つ
・ジャングルジム
・アーチ状のうんてい
・健康遊具 たくさん!
↓遊具がたくさん置いてあるお祭り広場。実際にお祭りはするのでしょうか?なお、ここの土もジメッとしていて泥がよくつきそう。
公園の各エリアについて
山全体が公園で、ほとんどが樹林帯のなか。森林を通る何本もの道と、所々にある広場で構成されています。
水辺の広場とさえずり橋
めがね橋
↓水辺の広場は、駐車場から木で出来た階段をおりてすぐ。レンガがアーチ状に組まれた、めがね橋の下に出ます。
↓正面や下から見上げたアングル。いい雰囲気の建造物。
↓橋の近くに水がたまっている場所があり「マムシ注意」の立て札が。辺りが水辺の広場でベンチがあるものの、落ち着いて座れない。
↓山の方へ続く道の先に、さえずり橋という吊り橋がかかっています。山の北側に位置しているので、全体的に暗めです。
↓さえずり橋までは階段。手すりが付けられているのがありがたい。
↓さえずり橋。鬱蒼とした森に囲まれ、蜘蛛の巣もたくさんある。ちょっとした冒険気分。
↓橋を過ぎて、大きな樹木に囲まれた薄暗い階段をのぼると、とちの木ひろばの近くに出ます。
とちの木ひろば
↓とちの木ひろばには、大きく枝を広げて存在感ありありのトチノキがあります。
公園マップを見ると、ほかの「広場」は漢字なのに、ここの「ひろば」の文字だけひらがなで書かれています。小さい子向けに平仮名なのかも。置いてある遊具も幼児向け。
とちの木ひろばには、上で書いた遊具と、トイレやふくろうの家という施設があります。
↓ふくろうの家は管理事務所で、建物の上が展望台となっているようです。土日のみ開放するとの張り紙。
↓この広場からの眺めはなかなか良いです。あとに紹介する展望広場よりも、ずっと視界がひらけています。
↓そして展望広場へ行くどんぐりの道には、本当にどんぐりがたくさん。
↓道を進んでいくと、美しく紅葉している場所が。広場というほどの広さはないけど、多分ここがこだま広場かな?
展望広場
↓展望広場は木々で囲まれているので、あまり展望なし。木立の合間から少し街並みが見えるくらい。
↓広場の一角には謎の記号が描かれた石が置いてあります。さすが彫刻のまち八王子。要所要所に石のオブジェがあって面白い。(彫刻関係ないかも知れませんが)
↓ベンチがひとつ置かれています。景色の展望があまり無いのでわざわざここまで来ないのか、人通りが少ない。ゆっくり休憩できます。
↓展望広場までの道すがら、山の斜面に木道が設置してあるのが見えます。2022年12月現在、この木道は通れません。上から見ると結構急峻なところに設置してあってスリルがありそう。
お祭り広場
お祭り広場は公園の東側にあり住宅地や道路に近く、山を登らないでも来られます。
そして、上で書いたように遊具がたくさん置いてあります。トイレやあずま屋があるので、休憩するにも良い場所です。
↓モグラが掘った跡(モグラ塚と言うらしい)と思われるような、土の盛り上がりがたくさん。
この土の下には、ミミズなどの餌が豊富なのかな?
その他いろいろ
門前広場口
↓門前広場口には、個人的に注目の、レンタル電動キックボードが置いてあります。となりにはレンタルサイクルも。
↓レンタルキックボードは近くの別所公園にも設置してあります。東京都の、未来に向けた街づくりプロジェクトの一環で、設置されたようです。
↓門前広場の近くにはあずま屋、フェンスの奥には湿地帯があるようです。
フェンスからはとっても背の高い植物、多分ヨシ(イネ科)でしょうか。ヨシは水辺でよく見かけますが、乾燥地でも地下水があれば生育できるそう。タフな植物という印象です。
マムシ注意!
水辺のためか、また「マムシ注意」の看板が。フェンスがあるので安心感があるものの、自然味あふれる公園です!
多摩丘陵にはマムシが結構いるらしく、ここに限らず、丘陵地の藪が多いところでは、マムシ注意看板を見かけます。
実際わたしも散歩中にヘビを見たことがあり(ヘビは道端で日向ぼっこをしていた)、模様があったのでマムシっぽかったのですが、アオダイショウの子どもでも似たような模様をしているようで、よく分からない。あまり近づいて見るのも嫌だったため早々に立ち去りました。
原っぱ
↓門前広場口を東方向に行くと、公園マップの通り原っぱがあります。
遊具もなく原っぱだけの場所ですが、南向きに開けていて静かでいい雰囲気。桜があるのでお花見できそうです。
公園内の道
↓公園内の道は、山道と言えるような登り坂が多数あり、園内をぐるっとまわるには少々体力がいるかも知れません。
蓮生寺
蓮生寺公園は、蓮生寺の裏手にある森を生かしている公園。門前広場口から山に登らずに西方面に行くと、蓮生寺があります。
蓮生寺は、何百年もの長い歴史のあるお寺です。
平治の乱(1159年)の後、源頼朝の護持僧であった円浄が都より下って建てたと伝えられ、八王子最古の寺ともいわれる蓮生寺。
蓮生寺公園内 説明板「蓮生寺公園の成り立ち」より
お寺には薬師堂があり、昔とても人気のお薬師さまだったそう。
↓ご利益を願って、参拝に訪れた人々が花を添えた場所は、今も公園として残されています。
植物
公園で見かけた植物について。※トップの画像はイヌシデ。
カンアオイ(ウマノスズクサ科)
↓道端にはカンアオイを見かけました。
カンアオイは、種の広がる速度が遅いので、各地で固有の種があるそう。さまざまな種類があるけど似ていて、花を見ないと見分けるのが難しいようです。
花は春先に地中近くに咲くので、草をかき分けると見られるようです。
ツワブキ(キク科)
↓蓮生寺への道の途中、ツワブキの黄色い花が見られました。
花期は10月〜12月です。葉っぱの形がフキに似ています。
フキは、つぼみ(ふきのとう)を食べたり、茎を食べたりと、春の山菜として馴染みがあります。
公園内のものは採取できませんが、ツワブキも、新しい葉っぱや茎などは食べられるそう。なお、画像のツワブキの葉っぱは、ツヤツヤで固そうです。
冬でも意外と各所で花を確認できるものですね。
駐車場
駐車場は一ヶ所。無料で利用できてありがたい。駐車場内には自販機あり。
台数 17台
開場時間 4月〜8月 9:00〜17:45
9月〜3月 9:00〜16:45