【日野市】南平丘陵公園

公園の管理棟2

南平丘陵公園は、都立多摩丘陵自然公園内に位置しています。雑木林のなかに、地形を活かした野外ステージや、起伏に富んだ散策路、池などがあります。公園の裏手側は、多摩動物公園の敷地と隣り合わせ。京王線南平駅から、南東へ徒歩7分ほどでたどり着きます。

目次

基本情報

大きさ41,215㎡
遊具×
水道あり
ベンチあり(テーブル付き◯)
トイレあり(車いす用◯)
駐車場あり(無料)
近隣かたらいの路、多摩動物公園
2023年1月現在

公園map

↓公園の入口にマップがあります。色あせていますが、手描きのようで味のあるマップです。

公園マップ

遊具

自然公園であり遊具は無いようです。

公園mapを見ると、8番の場所に「トリム遊具」があるらしいのですが、

↓今は更地になっているようす。

トリム遊具があった辺り

現在、遊具は無く、ベンチが所々にあるだけになっています。

公園のようす

南平駅から北野街道を東へ進み、南平高校入口の交差点を右に曲がって、住宅街のなかを歩きます。

↓途中に鳥居がありました。地図を見ると、この先には熊野神社があります。ここからだと住宅に埋もれて、どこに神社があるのか見えません。

↓熊野神社を訪れた記事はこちら。

↓なだらかな登り坂を少し登っていくと公園入口です。公園を通り過ぎて、さらに奥に進めば、都立南平高校があります。

公園入口

さっそく、公園内を一周ぐるっと歩いてみます。

↓公園に入ってすぐ、ログハウスの管理棟があります。管理棟のトイレはスロープがあるので、車いすでも利用可能です。

公園の管理棟

↓管理棟を過ぎると、青い屋根の炭焼き小屋が見えてきます。管理されている雑木林には、炭焼き小屋を見かけることがあります。

炭焼き小屋

野外ステージ

↓炭焼き小屋から奥の広場へ進むと、テーブルと椅子、ステージがあります。野外ステージにもってこいの、お椀型になっている地形です。

野外ステージ
広々として休憩するのに良い場所

↓傾斜を利用してベンチが並べられています。

野外ステージ2

この野外ステージでは、実際にコンサートなどが行われているようです。

簡単な野外ステージがあり、時にコンサートや合唱の歌声が雑木林にこだましています。

日野市公式サイトより

↓広場から見える尾根には散策路が敷かれていて、複数ある登り階段から尾根筋に出られます。

公園の尾根道1

↓冬場で木に葉が無いため、日差しが当たり気持ちがいいです。

公園の尾根道2

↓ところどころ木に名札が付いているので、植物観察がしやすいです。

樹木の名札プレートが黒と金色で高級感があり、目立っています。

こういった名札にはQRコードが載っているものもあるようで、植物の知識が少なくても詳しく知ることができるので、ありがたい時代になりました。

↓道沿いに、樹脂のようなものがたくさん付いている木がありました。

日が当たってキラキラしていて綺麗だなぁと思ったのですが、調べた所、木がダメージを受けて出ているものかも?はっきり分からなかったのですが。

木の種類は、コナラ?ミズナラ?他にこういった状態の木は見かけなかったので気になりました。

尾根の散策路は、多摩動物公園の敷地の方へ続いていて、アップダウンはあるものの、ほとんど登り坂です。

↓道の途中に、木で出来た展望台があります。

尾根道にある展望台
尾根沿いに建てられている展望台

↓雑木林の向こう側に、日野市の街並みが見晴らせます。

展望台からの景色

↓さらに少し登ると、「ひょうたん池」へ、下っていく分岐が現れます。

ひょうたん池へ降りる道

画像では分かりにくいですが、かなり急な階段で道幅も狭く、ここから下るのを諦めました。

しかし、ちゃんと手すりがあるので、しっかりした靴を履いていれば大丈夫そうです。

↓ちなみに、野外ステージ近くの登り階段を上がって尾根に出ると、ひょうたん池へ下る道があります。傾斜が緩かったのですが、ロープが張ってあって通行は推奨されていないようでした。

上から見たひょうたん池
階段を下りたところがひょうたん池

↓尾根の道をさらにどんどん登っていきますが、頑丈な柵があるので狭い尾根筋も怖くありません。

↓そして、多摩動物公園の敷地沿いに通る道、「かたらいの路」につきあたります。画像の左手は高幡不動方面、右手は七尾公園や日野市平山へ続いています。

からたいの道に出た所
ベンチが1つ置いてある

この日はかたらいの路を進んで行ったため、南平丘陵公園内にある「ひょうたん池」へは後日訪れました。

ひょうたん池

公園の正面入口から入って、尾根から下るには急坂があります。ちょっと歩きにくそうなので、公園の正面入口とは別の入口から向かいます。

↓ひょうたん池がある場所も、野外ステージがあった場所と同じくお椀型の地形になっています。池まわりの方が深い谷になっていて、訪れた日の天候も相まって薄暗い雰囲気になっています。

公園裏手の入口
道には砂利が敷かれていて歩きやすい

↓チョロチョロとした流れが見えたり、水飲みがあったりします。

↓頑丈そうなブロックが積み上げられた擁壁が見えます。

ベンチと擁壁

公園敷地の上には南平の住宅が立ち並んでいます。

閑静な住宅街のすぐそばに、このような自然味あふれる公園があってギャップがある場所です。

黒と金の高級感のある名札プレートは、ひょうたん池のまわりにも見られます。

↓ヒサカキ。開花期は3月からということで、早くに春の訪れを感じられる花ですね。

ヒサカキの名札

↓画像の尾根の向こう側は、野外ステージがある広場です。階段の入り口にはロープが張ってあります。

尾根へ登る道

この階段なら急な階段を使わずに、ひょうたん池を行き来できるのに残念でした。通行するのに危ない箇所があるのかな?

↓奥へ行くとひょうたん池が見えてきます。冬なので落ち葉に埋もれて、どこが池だかはっきりしない。

ひょうたん池2

池のまわりには杭にロープが張られていて、近づけないようになっています。

↓池ほとりのあずま屋です。画像では寒々しい感じがしますが、花の咲く時期には素敵な休憩場所になりそう。

ひょうたん池のあずま屋

↓水溜まりのような池が見えます。生き物の生息は確認できず。

ひょうたん池3

↓池からもう少し奥へ進むと吊り橋がありますが、壊れていて通行禁止

吊り橋への道

↓橋の床板が朽ちています。何重にもロープが巻いてあり、「絶対入るな」という意志を感じます。

壊れた吊り橋

↓薄暗い森の中に朽ちた吊り橋。廃墟のような雰囲気(?)です。

吊り橋

観光地などでも吊り橋を見かけると、ついつい渡りたくなります。歩くと揺れるので、ちょっとスリルがありますよね。

↓自然公園の中の吊り橋といえば、「蓮生寺公園」が思い浮かびました。お寺の裏山の鎮守の森が、公園になっています。

googleマップで見たところ、南平丘陵公園から蓮生寺公園までは歩いて1時間とちょっとのようです。

散歩好きなら歩ける距離かも知れません。ひと山越えなければなりませんが。

↓吊り橋のメインケーブルは頑丈な石に固定されています。

アンカレイジ

橋のケーブルを固定しているブロックは「アンカレイジ」と言うそうで、吊り橋の大事な部材となっています。

こんな小さな橋でも、頑丈そうな大きいブロックが使われているとなると、大きな吊り橋にはどれほどのものが使われているのか気になります。

2022年まで世界最長の吊り橋だった明石海峡大橋ではどれくらいだろう?間近で見てみたくなりました。

↑ちなみに画像左奥にある階段は、尾根から下る急階段です。

↓階段には頑丈な手すりがあるものの、転げ落ちたらと思うと足がすくみます。

尾根へ登る道2

↓ひょうたん池から野草園のような場所へ戻ると、住宅街へと続く登り階段が見えます。

ひょうたん池から住宅街へ出る道2

↓振り返って見る。植物観察にはさみしい時期でしたが、人通りも少なく静かな散策が楽しめました。春が待ち遠しいですね。

ひょうたん池から住宅街へ出る道
道の両側に紫陽花の茎が見える

急な階段を登っていくと、住宅街にある出入口に着きます。

↓出入口はこじんまりしていて、分かりにくいかも。

公園の出入り口

植物

公園で見かけた植物について。

コウヤボウキ(キク科)

花の少ない時期に訪れましたが、道端ではコウヤボウキの白と淡いピンクの綿毛が、目を楽しませてくれました。

コウヤボウキ
薄紅色のコウヤボウキ

コウヤボウキの名は、このふさふさした綿毛の見た目をホウキに例えたのかと思ったら、本当にホウキの材料として使われていたようです。

一見すると草に見えたのですが、低木ということでした。茎を束ねてホウキにするそう。

ホウキにできるくらい、細い枝がたっぷり生えるのでしょうか。

カンアオイ(ウマノスズグサ科)

↓公園内ではカンアオイの姿も見かけます。

カンアオイ

タマノカンアオイなら、開花期が3月から4月くらいなので、もうすぐ花が見れそうです。(撮影したのは1月)

駐車場

↓公園の西側の入口に小さな駐車場がありましたが、せいぜい3台くらいしか停められなさそうです。

駐車場

↓公園の裏手側(?)、ひょうたん池に近い方にもうひとつ駐車場がありますが、1台分くらいのスペースです。

駐車場

開場時間 9:00〜16:00
料金 無料

地図

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