鶴牧東公園は、公園の大部分が丘で構成されていて、丘の頂上では360°を見渡せる展望があります。夏場に嬉しいジャブジャブ池があるのも特徴です。京王線、小田急線、多摩モノレールの多摩センター駅から、南へ徒歩20分程度の場所にあります。
基本情報
遊具
2023年4月現在、遊具はありません。
公園のようす
↓公園の入口には、アーチ状なった門のような、ごく短いトンネルがあります。
パルテノン多摩歴史ミュージアムの「定点観測プロジェクト」から発行された本で見かけた、
鶴牧東公園造成時の写真には、更地のような場所にこのトンネルの部材だけが写っていました。
ひと昔前までは、多摩丘陵の谷戸が広がっていた場所が、更地になり、そして大きな街に変化していき…
そんな様子を想像しましたが、多摩ニュータウン開発後の風景しか知らないため、あまりイメージ出来ませんでした。
そこで、多摩丘陵の開発のようすをモデルにした、「やとのいえ」という絵本があったので読んでみました。
「やとのいえ」は、明治時代から現代までの150年間の移り変わりを描いた絵本で、
1軒の農家や、まわりの畑、そのうしろに広がる谷戸の風景を、定点観察しているように同じ構図の絵が続き、季節や時代が流れていきます。
都市開発中の絵は、なんだか切ないものがありますが、
高度経済成長期では東京への人口流入が増加したため、大量の住宅供給が必要でした。
計画的なニュータウン開発ではなく、民間による無秩序な開発をしていたら、現在は全く違った景色だったかも知れませんね。
ステージ
↓トンネルをくぐると、左手にはステージが、
↓右手には芝生の丘があります。
↓ステージでは毎年夏に、子どもたちや地域の方のための野外コンサートが行われているようです。
鶴牧東公園で行われる野外コンサートは、多摩ニュータウン野外コンサート実行委員会が主催している、1983年から続いているイベントです。
1983年というと40年前。長い間続いている、みんなに愛されているイベントなんですね。
↓ステージの裏側。鬱蒼としています。
↓鶴牧東公園のメイン、丘に登ります。
公園の丘(鶴牧山)
丘の上には木がなく、なだらかな斜面に見えますが、段ボールですべれるぐらいの角度があります。
↓芝生と白い階段と青空、シンプルイズベスト。
丘の上は360°のパノラマ
↓東方向の多摩ニュータウンの街並み。
↓南方向は町田市ですが、木が生い茂っていて奥の方は見えません。
↓西方向には、多摩清掃工場の煙突が見えます。奥に見える山々は、丹沢の山でしょうか。
↓頂上には石のベンチが2つ置かれています。日除けは無し。
↓頂上へ行く道は、階段が2ヶ所とスロープがあります。
↓スロープを下るとジャブジャブ池の上に出ます。画像右側の、プランターに囲まれたところがジャブジャブ池です。
↓ジャブジャブ池の上は石のタイルの広場。ここにもモザイクタイルのベンチがありました。ベンチの古さは感じますが、タイルはあまり剥がれていないようです。
↓広場からジャブジャブ池を見下ろせます。ジャブジャブ池は半円形状になっていて、真ん中に鳥の彫刻が建っています。
ジャブジャブ池
↓ジャブジャブ池に降りてみます。どこから水が出るのかな?と思っていたら、
↓多摩市の公式サイトを見ると、彫刻の鳥の辺りから水が出てくるようです。鳥の種類はカラス、ハト、フラミンゴでしょうか?貝殻の上に陣取っています。
多摩市公式HPによると、
ジャブジャブ池は夏休み期間中だけ水が出てくるようで、水道水を使用しプールの水のように塩素漂白しているとのこと。
↓ジャブジャブ池にも、ステージ(というには奥行きがないけど)のような段差があります。
↓タイルの模様が欧州のお風呂場みたい、と勝手にイメージしました。
イチョウ並木道
公園のそばにイチョウ並木が続いていて、黄葉の時期は特に景観が良さそうです。
↓並木道のつきあたりに、鶴牧東公園のジャブジャブ池があります。
↓水飲みのように見えますが、蛇口がありません。奈良原公園にも、恐竜みたいなモチーフの同じものがありました。
↓トイレ。
↓ゆっくり寝そべってみたい芝生が、そこらじゅうにあります。
サッカーゴール
↓公園の北側にあるグラウンドに、サッカーゴールが。ゴールはひとつだけなので、サッカー場というわけではなさそう。
↓グラウンドのとなりには、公園管理者用の駐車場があります。車止めポールが立っていて一般の人は使えません。
↓子ども用の遊具は無いけれど、色んな遊びが楽しめそうな公園です。
↓道の途中に球体のオブジェ。何かの記念でしょうか?
↓オブジェを通り過ぎて、公園の北西にある橋を渡ると、鶴牧西公園が見えてきます。
鶴牧は公園が連続して続いている場所が多く、歩車分離もしているので、とっても散歩しやすい場所です。
植物
公園で見かけた植物について。
ジャブジャブ池のまわり囲んでいたプランターに、綺麗な花が咲いています。
モモイロタンポポ(キク科フタマタタンポポ属)
↓淡いピンク色のタンポポに似た花が咲いていました。
ヨーロッパ原産でタンポポより少し大きく、東京では野生化しているそう。
よく見かける黄色いタンポポは、「タンポポ属」で違う属です。
ゲンゲ(マメ科ゲンゲ属)
↓別名レンゲソウ。ゲンゲの根粒菌を利用して空気中の窒素を固定する役割の緑肥で、昔は稲を植える前の田んぼでよく見かけたそうです。
アクセス
電車
京王線や小田急線、多摩モノレールの「多摩センター」駅から、南へ徒歩20分程度。
小田急線「唐木田」駅から、東へ徒歩13分程度。
バス
多摩センター駅から
バス停:鶴牧三丁目下車徒歩3分
系統:多61
聖蹟桜ヶ丘駅から
バス停:鶴牧三丁目下車徒歩3分
系統:桜63