【多摩市】鶴牧第2公園

公園入口

多摩市の南西、多摩ニュータウン内にある公園群のひとつに鶴牧第2公園があります。公園には見晴らし台があり、天気の良い日には富士山が望めます。京王線や小田急線、多摩モノレールの多摩センター駅から、南へ徒歩23分ほどの場所にあります。

目次

基本情報

大きさ11,448㎡
遊具すべり台、ブランコ
ベンチ
水道
トイレ×
駐車場×
近隣奈良原公園、よこやまの道
まろにえ公園
2023年4月現在

遊具

公園ある遊具は、ブランコとすべり台のみ。

↓ブランコとすべり台は、芝生の広場の端と端にあり、離れた場所に設置してあります。

ブランコ

↓すべり台はコンクリート(モルタル?)で出来ていて、傾斜は少し急な印象です。

すべり台

すべり台に階段は無く、タイルの坂を登ります。こういう場所を登るときは両手両足使うので、子どもの頃楽しかった記憶があります。

公園のようす

宝野公園、奈良原公園、鶴牧第2公演は、道路を挟んで横長につながっています。

ちなみに鶴牧は「つるまき」と読みますが、漢字は鶴”巻”ではなく、鶴”牧”です。自分はずっと間違えていました。

↓奈良原公園から西に進んで、道路にかかる橋を渡ると鶴牧第2公園入口です。

公園入口

こんもりと丘になっている見晴らし台が見えるので、早速上がってみます。

↓見晴らし台へは、階段やスロープで上れます。

見晴らし台のまわりでは、色々な植物の植え込みがあり、いくつか花が見られました。

↓葉っぱの特徴的な形から、シナヒイラギではないかと思われる、淡い黄色い花が咲いている木。

ヒイラギモチ

↓こちらの花はカジイチゴ

↓見晴らし台の頂上まわりは、ピラカンサと思われる低木に囲まれています。4月下旬に訪れた時は、もうすぐ咲きそうな丸い蕾がたくさん見られました。

トキワサンザシ

見晴らし台

↓見晴らし台には石のタイルで出来た台座のようなものがあります。

見晴らし台のベンチ

台座の上に登ると、なかなか爽快な展望があります。

見晴らし台から見た景色

↓見晴らし台からは、横長に並んだ公園が見渡せます。奈良原公園の桜並木や、その奥の宝野公園のあずま屋まで見えます。

見晴らし台からの景色

↓西方向の景色です。見通しの良い日なら、ここから富士山も見えるそう。

見晴らし台からの風景

見晴らし台からの風景を眺めたら、下に見える芝生の広場へ降ります。

↓見晴らし台の近くは、4月下旬頃になるとケバエがたくさん飛んでいる時期がありました。

ケバエ

足をプランプランさせながら、ゆっくり飛ぶのでぶつかりそうになりますね。

刺したり、血を吸ったりはしないようなので、ぶつかっても害は無いのですが。

成虫は寿命が1〜2週間という短さなので、わっと発生してすぐいなくなってしまうのですね。

ちなみに幼虫は、土壌の中に多く生息し、枯れた植物が微生物に分解されたものを餌としているそう。

↓スロープまわりにはツツジも見られます。丸く刈り込まれて、可愛らしい形状になっています。

スロープとツツジ

公園ではソメイヨシノが散ったら、今度は鮮やかなツツジの番ですね。

↓見晴らし台のふもとには、広々としたベンチもあります。

ベンチとツツジ
丸いタイルのベンチは経年劣化で一部剥げている

このレンガ色のベンチがある場所は、まわりの住宅街を行き来する道沿いで、散歩の休憩に座るのにちょうどいい感じです。

↓上の画像から唐木田駅方面へ向かうと、ハナミズキが咲く並木道を通ります。

遊歩道
2023年4月中旬

道の先には、まろにえ公園があります。

↓遊具などが置いてある芝生の広場は、広々していてとても遊びやすそう。

芝生の広場を見渡す

芝生の広場

芝生の広場は歩道より高さが低くなっていて、傾斜にタイルが敷かれています。

↓傾斜を利用したすべり台がひとつあり。

すべり台

バスケットゴール

バスケットゴールは撤去されていました。(2023年11月追記)

↓すべり台の近くにはバスケットゴールもあり、ゴール下の地面は砂地になっています。

バスケットゴール

↓バスケットゴールは1つだけ。ちゃんと網も付いています。

バスケットゴール

住宅地が近いためか、AM9:00以前とPM5:00以降の使用は禁止されている旨の張り紙があります。

↓バスケットゴールと反対側の、広場の端っこまで行くとブランコがあります。

桜とブランコ
ブランコの背後に見えるのはY字橋

↓見晴らし台方向を振り返ります。宝野公園や奈良原公園と比べて、桜の時期でも人はまばら。

芝生の広場全景

公園からさらに西の方は、ゴルフ場やよこやまの道がありますが、間に南多摩尾根幹線道路をまたぎます。

道路の上には橋がかかっていますが、その橋は特徴のあるY字型になっています。

Y字橋

↓公園から続く「Y字橋」を渡ります。

Y字橋

下から見上げると下部構造に橋桁が乗っているようです。桁橋というのかな?

↓Y字橋の中央付近から見た鶴牧第2公園。

Y字橋

↓尾根幹線道路沿いに桜並木が見えます。

尾根幹道路

↓橋から降りたところには「鶴牧五丁目」のバス停があります。

バス停へ下る階段

橋を渡ると、よこやまの道へ続きます。

桜のようす

公園内には桜並木があり、春にはお花見を楽しめます。

↓見晴らし台の周りに何本かソメイヨシノ(かな?)があるのと、

サクラ
2023年3月末頃

↓芝生の広場にも桜並木が見られます。

サクラ
2023年3月末頃

↓芝生のサクラは葉と共に咲いて白い花だったので、オオシマザクラでしょうか。

サクラ

桜餅を包んでいる葉は、このオオシマザクラの葉を塩漬けにしたものを使っているんですね。香りが良い葉っぱです。

↓ソメイヨシノなどが散った次にはヤエザクラが咲いていて、長い期間、桜のお花見を楽しめる公園です。

ヤエザクラの並木道
2023年4月上旬

植物

公園で見かけた植物について。

シナヒイラギは別名に、ヤバネヒイラギモチやチャイニーズホーリーなど、色んな名前があります。

手に刺さると痛そうな、トゲトゲした葉をしています。

↓雌雄異株。雄花はめしべが退化してしまって見えないということで、画像の花は雄花でしょうか。

シナヒイラギ

↓雌花には花の中央に、丸いしっかりしためしべがあります。

シナヒイラギの雌花
鶴牧東公園2023年4月撮影

クリスマスホーリーとして流通しているセイヨウヒイラギですが、シナヒイラギも同様の名前で出回っていることがあるそう。

見晴らし台で見かけたシナヒイラギは雄株のようなので、クリスマスっぽい赤い実は結実しないのではないかと思います。

カジイチゴ(バラ科キイチゴ属)

カジイチゴの葉は大きめで、カエデみたいに深く3〜7裂し、重鋸歯(鋸歯がさらに細かくギザギザとしている。サクラの葉など。)があります。

バラ科キイチゴ属の似たような種には、葉の裏に棘があるものが多いですが、カジイチゴには棘がありません。

↓真っ白できれいな花。クサイチゴの花に似ているけど、カジイチゴの花びらはシワシワしています。

カジイチゴ

ピラカンサ(バラ科トキワサンザシ属)

トキワサンザシ属の総称を、ピラカンサと呼ぶそう。

同じ属の似たもので、「タチバナモドキ」「トキワサンザシ」「ヒマラヤトキワサンザシ」という種類があります。

↓トキワサンザシに見えるのですが、

トキワサンザシ

ヒマラヤトキワサンザシは、短枝がトゲになっているのが特徴らしく、画像のものはトゲ、あったかな?という感じなのでトキワサンザシではないかと考えます。

それぞれ実の色も違うようなので、秋の姿も気になります。

↓1cmに満たない小さな花が咲いています。花期は5月〜6月ですが、4月下旬で花が見られる木がありました。

トキワサンザシ
2023年4月下旬撮影

秋のようす

赤い実が鈴なりに実っていて鮮やかです。

ピラカンサ
ピラカンサ

ケヤキ(ニレ科ケヤキ属)

ケヤキは、公園や街路樹で非常によく見かける種類の木ですね。

樹高は20m〜25mにもなり、寺院の境内などではたまに巨木を見かけます。

背の高い木なので、花を間近に見ることがなかったのですが、奈良原公園から鶴牧第2公園へ渡る橋に、ちょうどケヤキの枝かかかっていました。

↓花期は4月で、葉が出るのと同時に花が咲きます。

ケヤキの花
2023年3月末頃

ケヤキは雌雄同株で雄花と雌花、両性花がつくそうで、雄花は小枝の基部に数個、小枝の先端の方に雌花と両性花が1〜3個つきます。

花の色というのは、赤白黄色や青紫などで緑色のものはあまり無いと思っていましたが、気にかけて見るとありますね。

↓ニシキギの花も黄緑色をしています。

ニシキギの花
百草台自然公園2023年4月中旬

↓ホウチャクソウ。白い部分が多いけど、花弁の先端は緑色です。

ホウチャクソウ
日野市某所2023年4月中旬

アクセス

電車

京王線・小田急線・多摩モノレール駅から、南へ徒歩約23分。

小田急線「唐木田」駅から、南東へ徒歩約17分。

バス

多摩センター駅から乗車
系統:多61
バス停:鶴牧五丁目下車徒歩2分

聖蹟桜ヶ丘駅から乗車
系統:桜63
バス停:鶴牧五丁目下車徒歩2分

地図

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