聖ヶ丘緑地は公園面積としては広いものの、雑木林や傾斜地が多い公園。実際に遊べる場所の広さは、さほどではない印象です。都立桜ヶ丘公園と隣接しているのも特徴。京王線や小田急線永山駅から、東へ徒歩22分ほどの場所です。
基本情報
大きさ | 47,422㎡ |
遊具 | すべり台、ブランコなど |
水道 | あり |
ベンチ | あり |
トイレ | あり |
駐車場 | × |
近隣 | 都立桜ヶ丘公園、ひじり館 |
公園map
↓すすけていて少し見にくいですが、聖ヶ丘3丁目を囲むような公園になっています。マップの緑色の部分は雑木林。
遊具
公園にある遊具は以下のとおり。聖ヶ丘緑地は、遊具を置いている場所が緑地内に点在しているような感じです。
エリアとしては北は桜ヶ丘公園に近いところ、南は聖ケ丘小学校に近いところに遊具が置いてあります。
桜ヶ丘公園側の遊具
・すべり台
・タイヤブランコ
・砂場
・鉄棒
・アーチ型のうんてい
↓桜ヶ丘公園に隣接したエリアにある遊具は幼児向けのようす。ブランコもすべり台も、高さが低くなっています。
↓砂場の上には葉っぱの形をしたパーゴラが。鉄が錆びたような色をしているけれど、葉っぱの部分は木で出来ているみたい。
↓幼児向け遊具の広場から階段を上がって橋の上に出られます。上にも遊具が置いてある広場があります。
遊具は2つしか無く、あとは高さで分けられた2つのグラウンドがある広場です。
多摩市立聖ヶ丘小学校側の遊具
・砂場
・幅広すべり台
・ブランコ
・鉄棒
↓傾斜地を利用した幅広すべり台と、苔むした砂場。砂場は長い間使われてなさそうです。
すべり台には丸太の階段がありましたが、朽ちているのか、入れないようにように柵がしてあります。普通の階段があるのでそちらを使います。
↓すべり台横の階段を登ると、ブランコと鉄棒とグラウンドがある広場に出ます。
すべり台と砂場は、北向き斜面にあったため薄暗く苔が生えていましたが、グラウンドの方は日当たりがあり広々としています。
公園のようす
公園の南の方(聖ヶ丘小学校側)、馬引沢南公園から元気橋を渡り歩き始めてみます。
元気橋
↓奥に見えるのは聖ヶ丘小学校。公園マップによると、ここはまだ聖ヶ丘緑地には入っていません。
小学校へ行く元気な子ども達が利用するから、「元気橋」なのかな?と想像。
地面の石のタイルと欄干がちょっと凝った形で、素敵なデザインの橋だと感じます。しかし、まず錆に目がいってしまうのが勿体無い。
↓元気橋からまわりを眺めると、大きな給水塔と「みはらし緑地」の小高い丘が見えます。
↓橋を渡るとパーゴラとベンチ。ベンチのかたわらに、スイセンの葉のように見える植物が。
1月下旬に訪れた時は、スイセンが奥の方にわずかに咲いていました。
↓右手に小学校を見ながら、歩道を歩いていく。車が入ってこない道なので、歩きやすいです。
↓歩いていくと、十字路というか四叉路というか、4つの歩道が交わった人が行き交う広場があります。ベンチや花壇があり、近くにあるコミュニティーセンター「ひじり館」で行われるジャズコンサートのポスターもある。
四叉路から東の方に遊具と広場があるので、まずそちらに行ってみます。
↓広場までは石畳の道が続いています。画像の奥は四叉路があった場所。
南側の広場
↓広場には広めのグラウンドと、ブランコに鉄棒、トイレ、時計やベンチなど置いてあります。
ここから「聖ヶ丘学園通り」という道路まですぐ出られ、近くに「多摩大学」バス停があります。京王線の聖蹟桜ヶ丘駅、永山駅行きのバス停が道路の両側にそれぞれあります。
広場から階段で少し下ると遊具の項目で紹介した、落ち葉と枝で埋もれた砂場とすべり台がある場所です。
↓石の階段やスロープがあります。谷あい地形で北側斜面。少し暗く苔がたくさん生えています。
↓四叉路に戻り歩道を南側へ歩きます。
↓住宅地と急傾斜地に挟まれた歩道です。傾斜地の雑木林にはメジロ(たぶん)を見かけました。
↓道なりに歩いて行くと「ひじり坂」という道路に出ますが、林のなかに歩道があるので、そちらを行きます。
↓道端にはツワブキ。
↓そのまま進むと、タヌキの彫刻と、聖ケ丘の町名由来が書いてある置物があります。
↓由来板より
「聖ヶ丘」の町名は、昭和五十五年十一月一日に新設された町名であり、大部分が連光寺(一部は関戸)であったところです。この地域一帯は、連光寺御猟場として明治天皇がうさぎ狩りなどを楽しまれたところであることから、聖蹟の「聖」をとって「聖ヶ丘」と命名されました。
ー中略ー
なお、この彫刻は、連光寺の地名で「むじながいり」など、むじなにちなんだ地名があり、むじなが多く生息していたと思われることから、「むじな(たぬき)」とテーマとしたものです。
平成七年三月 多摩市
その時の天皇が訪れた場所を、「聖蹟」と言うんですね。駅名も昔は関戸駅だったのが、聖蹟桜ヶ丘駅へ変わっています。
タヌキ
自分が子どもの頃には多摩ニュータウンで、「タヌキを見た」という話をたまに聞いたのですが、現在はどうなんでしょうか。高尾山の稲荷山コースで1度見かけましたが、まちなかの公園では見たことがありません。
都心に比べて自然が多く残る多摩ニュータウンでも、所々に緑が残っているだけで、住宅や道路が近いから住みにくそうです。
と思って調べてみたところ、タヌキは北海道の一部と沖縄を除く、日本のほぼ全域で生息が確認されていました。5kmメッシュ範囲での生息確認でしたが、東京は全域で確認されています。
出典:環境省ホームページ「タヌキ、キツネ、アナグマの生息分布調査の結果について」
タヌキって、案外身近にいるかも知れないんですね!
北側の広場
↓聖ヶ丘橋は渡らずに、遊具が置いてある広場へ階段をくだって行きます。
↓こちらの「聖ヶ丘橋」の下をくぐって行くと桜ヶ丘公園です。聖ヶ丘緑地と隣接しています。
↓桜ヶ丘公園には行かず、遊具の脇を通り過ぎて階段を登っていきます。
↓階段を上がった先には、パーゴラとベンチ。橋を見渡せます。
駐車場
パーゴラ&ベンチの近くに、4台分の駐車場があります。
↓ここは管理者用で一般の人は止められないようです。
聖ヶ丘橋の下にある遊具の広場にも駐車場がありましたが、そちらも管理者用でポールが立っています。
そして道路をはさんで、まだ聖ヶ丘緑地は続いています。
↓その道路の歩道に車止めがあったのですが、不思議な緑の球体が埋め込まれていました。
球体をのぞき込むと、オタマジャクシが泳いでるみたいな黒いものがたくさん見えます。陽に当たると緑色の部分がキラキラして綺麗。
↓次の広場はトイレやあずま屋、水道などがあるグラウンド。
トイレはバリアフリーでは無いようす。トイレの張り紙に「ゲートボール側」と書かれていました。広場はゲートボールに使われるんですね。ベンチには日除けが付いています。初めて見ましたが、日除けは可動式みたいです。
↓ゲートボール広場全景と、壁に描かれたボール。よく見たらボールと、ゲートも描いてある。
↓ゲートボール広場から階段を少しあがると、またグラウンドが広がっています。遊具の項目で紹介したアーチ型うんていと鉄棒、パーゴラにベンチもあります。
↓そして、さらに奥に進むと和風な門が現れます。右手には石柱があり、林の奥へと急階段が続いています。
↓和風な門をくぐると、これまた和風なあずま屋が。そばには、かまど台のようなものが。何に使うんだろう?
少し道を戻って、石柱がある急階段を登っていきます。
↓登った先は、小高い芝生の丘に稲荷社がありました。
↓稲荷社用の道だったのか、道はすぐ下りになります。階段沿いにアオキの赤い実がたくさん見られます。
↓下った先には先ほどの和風あずま屋があり、近くには枯れた池ようなものも見られます。
↓あずま屋を過ぎ住宅街へ続く急な階段を登ると、住宅街の路地に入ります。ここで緑地は終了かな?
近隣
聖ヶ丘緑地のすぐ近くには、商店街やコミュニティセンターがあります。
ひじり館(聖ヶ丘コミュニティセンター)
↓聖ヶ丘緑地からひじり坂を数分歩くと、ひじり館が見えてきます。景色と調和したどっしりとした建物。
中に入って図書館へ行ってみようと館内図を見ると、図書館は1Fにあるらしい。玄関から入ったのに、ここは1Fじゃないの?と思ったら、地下2階という表示でした。画像から入る玄関は正面ではなかったようで、1Fに立派な正面玄関がありました!
ひじり館は、コミュニティセンター、図書館、学童クラブがある施設で、会議室などの貸室もあります。
1Fのロビーは誰でも利用できるようで、椅子とテーブルや自販機などが置いてあります。静かで落ち着いた雰囲気です。
四叉路に貼ってあったポスターのジャズコンサートはここで行われます。折々でいろんなイベントがあるようす。
ひじり館公式ホームページはこちら。
1階の正面玄関を出ると商店街につながっています。商店街には、スーパーやうどん屋さんや食堂があります。
↓ひじり館の近くにある「ひじり中央橋」。欄干が「元気橋」と同じデザインです。元気橋も元はこの色だったのかな?
ゆいま〜る食堂
↓商店街を北の方へ歩いて行くと、「ゆいま〜る」という老人ホームの一角に、食堂が併設されています。一般の利用も可能だそう。
テイクアウトが出来るようで、「から揚げ弁当」が450円というお手頃価格!魅力的です。
アクセス
京王線・小田急線永山駅や聖蹟桜ヶ丘駅からバス停「聖ヶ丘橋」、「多摩大学」下車すぐ。