【稲城市】みはらし緑地

みはらし緑地

みはらし緑地はその名のとおり、とても見晴らしが良い公園です。空気が澄んでいれば、遠く都心のビルや西の山々を見渡せます。緑地は高台になっていて、東方向は崖のような急峻な地形で西方向も急斜面です。京王線若葉台駅から北西へ徒歩25分くらい、小田急線はるひ野駅から北へ徒歩20分くらいの場所に位置しています。

目次

基本情報

大きさ56,944㎡
遊具ローラーすべり台
水道×
ベンチあり(テーブル◯)
トイレ×
駐車場×
近隣多摩東公園、馬引沢南公園
2023年1月現在

遊具

遊具はローラーすべり台のみ。

その唯一の遊具が破損のため使用不可(2023年1月現在)となっていました。残念。

↓ローラーが破損してしまっているようです。

公園のようす

「みはらし緑地」へは、「多摩よこやまの道」から、「天王橋」を渡って行きます。ほかに、若葉台の住宅街から歩いて急な階段を登っていく手段もあります。

ちなみに「多摩よこやまの道」は、多摩丘陵の尾根筋に設けられている散策路。多摩東公園辺りから、八王子の長池公園まで続く道です。

↓よこやまの道の東端、丘の広場です。石畳や石積みの擁壁が見られます。ここから都道137号上麻生連光寺線を横切り、天王橋へ向かいます。

丘の上広場
桜が植わっている

↓都道137号を少し北上すると、バス停がありました。みはらし緑地から一番近いバス停のようですが、時刻表を見るとバスの本数は1日1本。

稲城台病院北バス停
どのような利用客を想定したバス停なのか気になる

ちなみに、天王橋の橋の下に「天王橋」というバス停がありますが、1日1本という同じ路線です。

天王橋(てんのうばし)

↓天王橋の先にはみはらし緑地が見えています。鉄塔が建っている横の、小高い丘のような所が目的地です。

てんのう橋1

↓橋からは丘陵地に挟まれた道路が見えます。

橋からの眺め1

天王橋がある都道137号上麻生連光寺線は、丘陵地の曲がりくねった片側一車線の道にしては交通量が多めに感じます。加えて橋の上は歩道が狭かったり、天王橋の欄干が少し低めだったりして、渡るときにスリルがありました。

↓橋から西方向を見ると、「馬引沢南公園」の丘が、すぐそこに見えます。

橋からの眺め2

↓みはらし緑地に着きました。ここは多摩市と稲城市の境目に位置しています。

みはらし緑地入口

↓さっそく階段を登って、上の広場へ行きます。

みはらし緑地の階段

↓見上げると頭上に冬芽が見えました。キブシかな?

キブシの冬芽

キブシは葉っぱの芽とは別に、花の芽が前年の秋頃から芽吹くそう。花が咲くのは春です。

↓少し登ると広場に出ました。おお、見晴らし良さそう。

高台の広場1

展望

展望は東から南東方面がよく見えます。

↓東方向はどーんと開けていて爽快な景色が楽しめます。

東方向の眺め1
南東方向。遠くのビル群は横浜かな?
東方向の眺め3
東方向は手前に稲城の団地、間に米軍基地、奥に都心のビル群が見える

↓西方向は、木々の合間から景色がのぞけます。夏場は枝葉に隠れて見晴らしが無さそうです。

西方向の眺め

↓北方向には、鉄塔と給水塔が見えます。南方向は藪になっていて、こちらもあまり景色は見えない。

↓みはらし緑地は稲城市の最高地点で、標高約162m

高台の広場3

↓高台を下りて振り返ってみます。道路と崖に囲まれて、あまり広くはない広場です。

みはらし緑地全景

↓北側へ続く道があるので進んでみると…

鉄塔を回り込んで都道137号に出るだけの道でした。戻って他の道を探します。

↓見上げると大きな給水塔と鉄塔があります。

給水塔とアンテナ

これは東京都防災行政無線中継局の鉄塔らしく、近くにもうひとつ鉄塔があり、そちらは東京ガスガバナステーションの鉄塔ということでした。

ガス流量の管理やテレビ放送の中継所にもなっている鉄塔のようです。無線のネットワークを繋いでライフラインや防災が保たれているんですね。

↓そして住宅街へ続いていそうな道を行きます。

住宅街への道1

↓緑生擁壁と思われるコンクリートブロックが崖に積まれています。このブロックは城山公園でも見かけました。同じものかな?

↓この先を降りていくと下の道路に出れそうですが、上から見たレンガの立派な建物が気になったので、そちらに近づけそうな別の階段を行くことにします。

住宅街への道3
急な階段

↓少し階段を降りるとみはらし緑地は終わり、すぐに若葉台の住宅街に入ります。

階段を降りた先にはレンガの建物がありました。上から見たのと同じで三角屋根の立派な外観です。

まわり込んでみると、「稲城市立若葉台小学校」という看板がありました。小学校ということで、写真をパシャパシャ撮って不審者に扱いになると困るので(笑)画像はありません。

スマホで地図を見ればすぐに何の建物か分かるのですが、前情報なしに歩いてみて確認するのも面白いものですね。

しかし、公立の小学校なのにレンガ作りとは素敵。まわりの住宅街との雰囲気もバッチリ合っています。

小中高と、ありふれたコンクリート造の四角い建物しか知らないので、この建物がどういう経緯で建てられたのか気になります。そういえば近くにある中学校も、上から見たら三角屋根にレンガ造りのようす。

若葉台は、昭和の多摩ニュータウン開発よりあとの、平成に作られた新しい街です。子どもの頃には、開発が始まったばかりの土の山と畑ぐらいしか無かった記憶。芋掘りに遊びに来た思い出や、道端でアケビの実などをとって食べた記憶があります。黒川の方へ行けば今でも畑があるようです。

昔の記憶と照らし合わせながら歩くのも、散歩の楽しみ方のひとつですね。

プラプラと歩きつつ、よこやまの道へ戻ろうと思います。

↓はじめに歩いた「天王橋」を下から見上げます。

てんのう橋2
下から見ると、怖さを感じるような高さに見えない

天王橋はくぐらずに、歩道の横にあるジグザグしたスロープを登っていきます。

↓スロープを登った先には、ピンク色の梅林が見えます。スーパーと病院に挟まれた、ちょっとした敷地に咲いています。

若葉台駅への道
梅の花

↓梅はよく傾斜地に植えられているのを見かけます。北向きの斜面なので、日当たりを良くする為でしょうか?

梅の咲く道2
奥には若葉台小学校の建物が見える

↓梅林を過ぎると、都道137号上麻生連光寺線がある交差点に出ます。

若葉台駅への道2

都道137号を稲城台病院方向へ登り返し、スタート地点であるよこやまの道の丘の上広場に戻り、終了しました。

植物

公園で見かけた植物について。

ニシキギ(ニシキギ科)

↓公園ではコルク質の羽を広げた枝をしているニシキギが見られました。

ニシキギは「錦木」と書き、紅葉が美しい様子が錦のようだから名付けられたらしい。

訪れた時は冬だったので紅葉は終わっていましたが、枝に特徴があるので気になった次第です。公園によく植えられている樹木でもあります。

アクセス

公共交通

みはらし緑地に近いバス停は本数が1日1本のため、バスを利用するなら本数の多い「若葉台小学校西」のバス停を利用する方が良さそうです。

京王線若葉台駅からバスで約5分
系統「若01」
バス停「若葉台小学校西」下車、みはらし緑地入口まで徒歩1分

駐車場

駐車場はありません。

地図

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